当院でのリプレイスセレクト(ノーベルバイオケアー社)の使用経験は約3年である。
リプレイスセレクトの最大の特徴は深さ1.5mmのTri-channel Internal Connectionにあり(図1)

以前使用していたExternal ConnectionのステリオスHLやリプレイス EHに比較してアバットメント
の安定性に優れていることである。
またインプラントの表面形状はタイユナイト(Micro-rough structure、図2)

のため従来の機械研磨に比べて骨付着が早く、骨内安定性が大きい1)。
以上のことから、リプレイスセレクト
は即時負荷Immediate Loadingや早期負荷Early Loadingに最も適したインプラントシステムの1つと考えられる。
インプラントの形状はストレートとテーパードの2種類があり、筆者はストレートを緻密骨用として主に下顎骨に用い、
テーパードを上顎用で前歯の抜歯窩や柔らかい臼歯部に用いている。
ネック部のメタルカラーは1.5mmのものを全ての症例に使用している(図3)。

アバットメントの種類も豊富で、クラウンブリッジ用としてスクリュウ固定
(マルチユニット:純チタン,ゴールドアダプト:金合金)とセメント固定
(エステティック:純チタン、イージー:チタン合金)とがあり、
CAD/CAMのプロセラアバットメント(チタン合金、セラミック)も使用可能である。
なお、オーバーデンチャー用としてボールアタッチメント(チタン合金)も整備されている
(図4)。

リプレイスセレクトはTri-channel Internal Connectionのため印象用コーピング(図5)

およびアバットメントの操作性、安定性、適合性が極めて良い。
複数歯欠損症例で、セメント固定用のアバットメントを口腔内に装着する場合、
従来はアバットメント・オリエンテーションガイドを必要としたが、リプレイスセレクトの場合にはこのガイドは不要で、
個々のアバットメントを簡単に口腔内に装着できる。
またブリッジの適合性も非常に良好で、殆どの症例で口腔内での再連結というステップがない。
リプレイスセレクトを使用するようになって印象採得、試適、装着などインプラント補綴の時間が半減した。